故人の相続手続きを解決するにあたっては、相続人同士が話し合って、遺産分割協議を取りまとめる必要があります。
ところが、相続人同士が疎遠であったり、相続人が多数いる場合は、誰かが話し合いの仲介役(主導役)となる人がいなければ、話し合いの方向性が一向に定まらず、いつまで経っても遺産分割協議はまとまらず、故人の相続手続きは終わらないということが起こり得ます。
だからと言って、誰かが強引に話し合いを主導しようとしても、感情的な軋轢が生まれてしまい、余計に相続トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。
このように、相続人が多数いるケースや、疎遠な相続人がいるケースでは、仲介役(主導役)を引き受ける相続人の方が気を使い、疲弊してしまうばかりで何もメリットがない。と言う「貧乏くじ」を引いてしまう問題がありました。
この様な場合にこそ、司法書士に遺産整理(遺産承継事務)を依頼するメリットは計り知れません。
1. 公平・中立な立場で手続きを進めてくれる
・中立性・公平性の確保: 司法書士は、原則として相続人全員の代理人として業務を受任し、特定の相続人だけの利益のために動くことはできません。これにより、相続人全員に対して公平で中立的な立場で手続きや遺産分配を進めます。
・トラブルの防止: 法律の専門家が関与することで、手続きの漏れや不備を防ぎ、後々の相続トラブルが発生するリスクを減らすことができます。
2. 手続きの「旗振り役」を一任できる
・煩雑な事務連絡からの解放: 相続人が多数いる場合、全員に連絡を取り、必要書類の提出を求め、遺産分割協議の調整を行うことは、手続きを進める中心的な相続人にとって大きな精神的・時間的負担となります。専門家が窓口となることで、これらの事務連絡、書類のやり取り、進捗報告をすべて代行します。
・手続きの停滞を回避: 疎遠な相続人がいる場合、誰が主体となって手続きを進めるのか合意を得るのが困難になりがちです。専門家が中立的な立場から間に入ることで、手続きが滞ることを防ぎ、スムーズに進行する可能性が高まります。
3. 相続人同士の直接のやり取りを回避できる
・精神的負担の軽減: 疎遠な親族や、場合によっては感情的に対立している親族と、お金の話や法的な手続きのやり取りをするのは非常にストレスがかかります。専門家が中立的な立場から間に入り、客観的な事実(財産目録や法的な情報)に基づいて連絡を行うため、相続人同士の直接的な接触を最小限に抑えられます。
・公平性の担保: 専門家は特定の相続人の味方ではなく、相続人全員の代理人として公平・中立な立場で業務を遂行します。これにより、感情論ではなく、法律と客観的な財産データに基づいた遺産分割協議の調整が可能となり、不公平感を防ぎやすくなります。
4. 正確な相続人調査とトラブル予防
・相続人漏れの防止: 相続人が多数、または疎遠な親族の場合、故人の出生から死亡までの戸籍をすべて辿って調査しないと、知られていない相続人が存在するリスクがあります。司法書士は戸籍調査の専門家であり、正確な相続人調査を行い、手続きが無効となるリスクを防ぎます。
・遠方の相続人への対応: 相続人が遠方や海外に居住している場合でも、専門家が代理人となることで、書類の郵送や国際的な手続きのサポートをスムーズに行うことが可能です。
5. 手続き費用を相続財産から精算できる
・特定相続人の一時的負担の軽減: 遺産整理に必要な費用(専門家への報酬や実費)は、手続きを進める相続人が一時的に立て替える必要があります。専門家が遺産承継業務を受任すると、これらの費用を相続財産の中から支出・精算することができるため、特定の相続人だけに金銭的な負担が集中するのを防げます。
6. 費用対効果が高い場合が多い
・金融機関より安価な場合が多い: 信託銀行などの金融機関が提供する遺産整理サービスは、報酬の最低額が高額に設定されていることが多く、また士業への外注費も上乗せされます。司法書士に直接依頼することで、それらに比べて費用を抑えられるケースが多いです。
・関連手続きへの対応力: 調査の結果、多額の負債が判明し「相続放棄」が必要になった場合など、家庭裁判所に提出する書類の作成についてもそのままサポートを受けることができます。





