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【司法書士が現場で見た】失敗しない老人ホームの探し方・選び方

「良い施設」の見極め方とは

「うちの親に合う、良い老人ホームはありませんか?」 ご相談者様から、このようなご質問をいただくことは本当に多くあります。

私の事務所では、複数の方の成年後見人をお引き受けしており、ご本人の状況に合わせて定期的に施設へ足を運んでいます。また、ご高齢の相談者が多く「老人ホーム探しのお手伝い」をすることもあるため、司法書士としてはかなりの数の老人ホームを実際に見てきました。

パンフレットや見学時の営業トークだけでは見えてこない、「本当に良い老人ホームの共通点」と、「できれば避けたい施設の特徴」とは。

1. 成年後見人の視点:同じ施設に複数名を入所させる際に意識していること

先日、成年後見人としてご本人との面会のため、あるグループホームを訪問しました。その施設には、私が後見人を務める方がユニットを別にして2名入所されています。

成年後見の仕事において、同じ施設に担当するご本人が複数名入所される場合、私は「必ず別のフロア、別のユニット」にしていただくようにしています。

万が一、担当するご本人同士で偶発的なトラブルや怪我などが起こり、加害者と被害者のような関係になった場合、後見人としてどちらの立場にも立てなくなる「利益相反(りえきそうはん)」の状態になってしまうリスクを避けるためです。

今回訪問したグループホームは、ユニットごとに9名で完全に独立した生活を送っており、フロアも別に構成されています。お二人の接点は事実上100%ない状態にあり、この点においては非常に安心して見守ることができます。

2. 良い老人ホームを見極める「現場のチェックポイント」

「良い施設はどう見分ければいいですか?」と聞かれた際、私はパンフレットをたくさん取り寄せることはおすすめしていません。また大手の老人ホームでは営業専門チームがあり、見学時は非常にスムーズで気分よく帰れる一方、実際にお世話をする現場スタッフとは雰囲気が違うことも多々あるからです。

老人ホームは「人が人をお世話する場所」です。設備や食事も大切ですが、「現場にどんなスタッフがいて、どうお世話をしているか」を知ることが、入居後のミスマッチを防ぐ最大のコツだと思います。

私の経験上、入所後にご本人が「食事や設備に不満」を漏らす場合でも、本当の原因はモノではなく「スタッフとの関係性」にあることが少なくありません。

見学の際は、次の2点に特に注意を払ってみてください。

  1. 実際にお世話をしているスタッフの様子・言動を観察する
  2. 実際に入居している方々の表情や雰囲気を観察する

「ここで暮らすイメージができるか」「相性は良さそうか」という直感は、結構な確率で的中します。

3. 現場経験が長い「優秀な施設長」がいる施設の強み

お世話になっているグループホームの施設長さんは、大変優秀な方だと感じています。入居者を本当によく観察されており、個性を深く把握されていることが伝わってきます。

私が訪問してご本人の様子をお尋ねすると、最近の状態を「頭に情景がリアルに浮かぶような分かりやすい言葉」で説明してくださいます。

「自分が理解していること」と「他人にわかりやすく説明できること」は、理解の深さや完成度が全く違います。この施設長さんは、現場経験が長く介護スタッフから昇格された方だと聞いていますが、やはり現場を知るリーダーの力量は相当なものだと実感します。

また、こうした施設には「働くスタッフが離職せず安定している」という共通点もあります。多少の入れ替わりはあるものの、主要な役割を担うスタッフがいつも変わりません。いつ私が担当するご本人のことを聞いても施設全体で情報が共有されているため、安心感がある答えが返ってきます。

4. 「ちょっと避けたい」と感じるサイン

反対に、これまでの現場経験の中で「少し注意が必要かもしれない」と感じる施設には、以下のような特徴が見られました。いくつか該当する場合は、その施設は避けたいところです。

  • インターフォンを押しているのに、なかなか応答がない
  • 電話が鳴りっぱなしになっていて、現場が対応しきれていない
  • 新しくできた施設でもないのに共用部分に人がおらず、なんとなく生活感が感じられない
  • スタッフが自分の作業だけに追われ、周りの入居者や状況に全く関心がない
  • そもそもスタッフの姿が施設内で殆ど見受けられない。
  • 不自然に明るい雰囲気づくりや挨拶が目立つ(見学時のみ力が入っている印象を受ける)

まとめ:老人ホーム探しは「誰かと一緒」がおすすめ

老人ホーム探しは、ご本人やご家族にとっても大きな決断であり、エネルギーを使う作業です。

もし初めて施設を見学されるなら、ご家族や信頼できる友人、専門家など、誰かと一緒に見学に行ってみることをおすすめします。自分ひとりでは気づけなかった視点や、客観的な雰囲気に気づくことができる可能性があります。

お知り合いがおられないのであれば、大阪市内の方限定になりますが、私の事務所でも「老人ホーム探しのお手伝い」をお受けしています。どうぞお気軽にご相談ください。

どんなことでもお気軽にご相談下さい。

大切な財産、想いを次につなげる終活サービスおおさか終活サポート相談センター司法書士 高岸佳弘 事務所

相談された内容がもし、自分自身や自分の家族ならどうするか?
相談する方の気持ちを重視しながら、最良の方法を考えます。

私たちは、対面による相談に重きをおいています。「よく話を聞き、本音で話し、はっきりお伝えする」ためには、対面によって相談者の生の声を聴く以外に方法はないと考えているからです。

  • 時間をかけてお話をよく聞く様に心がけます。

    何について不安があるのか?まず、時間をかけてお話を聞くところから始めます。よくお話を聞くことで、今まで気づいていなかった事に気づきが生まれることがあるからです。

  • 心を開いて本音でお話しする様にしています。

    相談頂いた内容に対して、「自分ならどうするか?」も踏まえて本音でお話しします。

  • 何から始めれば良いのか?はっきりお伝えできるよう心がけています。

    ご相談をお聞きして、「明日から何をすれば良いのか?」お伝えし安心して頂けるように心がけています。

高齢者の終活・身元保証、住居問題に対する不安に向き合う最良のパートナーを目指して

代表 高岸 佳弘

当事務所は、司法書士が代表者を務める相談センターです。
私たちが相談された内容を社内で検討する際に最後に確認することがあります。

それは、法律の面ではなく
相談された内容がもし自分や自分の家族の立場であれば、どの様な対応をするだろうか?
自分の家族をこの老人ホームや介護施設に入所させるだろうか?
自分の家族や両親、親戚から相談を受けたとしても、同じような答えを出すかどうか?

これは、善き人としての倫理の問題なのだと思います。
終活や身元保証人のこと。住み替え、居住選定支援のこと。良き相談者と言えるためには、善き人としての倫理観が必要だと自分たちに言い聞かせています。

法律実務家としての技量と善き人としての道徳心。いずれも向上させながら、相談する方の最良のパートナーになれるよう努力したいと精進しています。

代表 高岸 佳弘Takagishi yoshihiro